R5騒音・振動

R5 騒音・振動特論 問21

問題

工場の敷地境界上の位置 A において,機械 B(位置 A から機械 B の中心までの距離は 100 m)から発生した振動を測定したところ,振動レベルは 43 dB であった。機械 B を位置 A に近づける方向に移設する場合に,位置 A において振動レベルが 60 dB を超えないためには,機械 B を位置 A から少なくとも何 m 離す必要があるか。ただし,波動の幾何減衰は倍距離 3 dB,地盤の内部減衰係数は 0.03 とする。

20

30

40

50

60

解説

振動の減衰は、以下の関係式があります。

L=L0-20nlogr/r0-8.7λ(r-r0)

L0:基準点での振動加速度レベル

r0:発生源から基準点までの距離

r:発生源から測定点までの距離

λ:地盤の内部減衰係数

n:幾何減衰係数(表面波:0.5、表面波と実体波が混在:0.75、実体波:1.0、表面を伝搬する実体波:2.0

幾何減衰はlogを含む部分になりますが、幾何減衰係数は与えられていません。

幾何減衰は倍距離で3dBなので、r2r0となるとき3dB減衰します。

20nlog2r0/r0=3

20nlog2=3

n=0.5

距離減衰の式に問題文の条件と幾何減衰係数を代入します。

L0-20nlogr/r0-8.7λ(r-r0)

=43-20×0.5log(r/100)-8.7λ(r-r0)

=43-10(logr -2)-0.261(r-100)

この式に選択肢の距離を代入します。

(1)43-10(1.3-2)+0.261×8071

(2)43-10(1.5-2)+0.261×7066

(3)43-10(1.6-2)+0.261×6065

(4)43-10(2-0.3-2)+0.261×5059

(5)43-10(1.8-2)+0.261×4055

50m離したときに60dBを下回っているので、少なくとも50m離す必要があります。

 


解答.

4


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