R4公害総論

R4 公害総論 問14

ぱっと読める目次
  1. 問題
  2. 解説

問題

ダイオキシン類に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴ ダイオキシン類対策特別措置法で定義されているのは,ポリ塩化ジベンゾフラン,ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン及びコプラナーポリ塩化ビフェニルである。

⑵ 最も毒性の強い2,3,7,8‒テトラクロロジベンゾフランの毒性を1(基準)として,その他毒性のある異性体の毒性は,相対的な毒性を表わす毒性等価係数(TEF) で表わされる。

⑶ ダイオキシン類は通常,複数の異性体の混合物として存在する。

⑷ 排出量は各異性体の量にTEFを乗じて,それらを足し合わせた値(毒性当(等) 量)として算出される。

2019 (令和元) 年におけるダイオキシン類の排出総量は,第3次計画のダイオキシン類削減目標量を下回っており,削減目標は達成されている。

解説

(1)

ダイオキシン類対策特別措置法で定義されているのは,以下3種類です。

  • ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDD
  • ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDF
  • コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB

(2)

毒性等価係数(TEF)とは、「ダイオキシン類」の中で最も毒性の強い 2,3,7,8-テトラクロロジベンゾパラジオキシン(2,3,7,8-TCDD)の毒性の強さを基準(1)として換算します。

なお、問題文にある2,3,7,8‒テトラクロロジベンゾフランのTEF0.1となります。

ダイオキシン類を受験する方は覚えましょう。

(3)

ダイオキシン類は非意図的に生成され、複数の異性体として存在します。

(4)

排出量は各異性体の量にTEFを乗じて,それらを足し合わせた値(毒性当(等) 量)として算出されます。

(5)

環境省「ダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)について」より

https://www.env.go.jp/press/109404.html

近年は削減目標量を大幅に下回る傾向が続いています。

ダイオキシン類を受験する方は、削減目標量が176g-TEQ/年であること、近年の排出量が100g-TEQ/年程度であることも覚えておきましょう。

 


正解.

2


次の問題だよ~♪

R4 公害総論 問15問題 環境影響評価法に基づく環境アセスメントを必ず実施する事業 (第1種事業)として,誤っているものはどれか。 ⑴ 太陽電池発電所 ...

前の問題だよ~♪

R4 公害総論 問13問題 次の3種類の産業廃棄物を2018(平成30)年度における最終処分比率(最終処分量/排出量) の高い順に並べたとき,正しいものはど...

目次に戻るよ~♪

R4 公害総論https://pierre-usagi.com/r4-souron-1/ https://pierre-usagi.com/r4...
ABOUT ME
ピエうさ
子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です