まとめ

騒音公害の現状と施策に関すること

苦情の発生状況、特定施設の設置状況を問う問題について、元になるデータをまとめました。

施行状況調査などの統計資料の多くは、試験年度の3年前から出題されます。

試験前に確認しておくと良いでしょう。

参考資料

  • 環境省 騒音規制法等施行状況調査
    「令和3年度騒音規制法等施行状況調査の結果について」
    https://www.env.go.jp/press/press_01198.html
  • 総務省 公害苦情調査
    令和3年度公害苦情調査
    https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.html

問題文に、どの調査による統計か記載されています。この記事では、以下のようにタイトルに記載します。

  • 【環】:環境省 騒音規制法等施行状況調査
  • 【総】:総務省 公害苦情調査

【総】典型7公害の種類別公害苦情受付件数の推移

出典 https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.html

全体の推移は、平成15年度から令和元年度までは減少傾向が続き、令和2年度に増加、令和3年度は前年度に比べて減少しています。

【総】典型7公害の種類別公害苦情受付件数

出典 https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.html

苦情が多い順に、騒音、大気汚染、悪臭、水質汚濁、振動となっています。

【総】苦情受付件数の推移

出典 https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.htmlから一部改変

この「総務省 公害苦情調査」、次の「環境省 施行状況調査」による苦情件数では、件数が異なります。問題文でどの件数が問われているか注意しましょう。

【環】苦情件数の推移

出典 https://www.env.go.jp/press/press_01198.html

令和3年度は19,700件(前年度20,804件)で、前年度に比べ1,104件(同5.3%)減少しました。

【環】苦情件数の発生源別内訳

出典 https://www.env.go.jp/press/press_01198.html

苦情の内訳をみると、建設作業が最も多く7,460件(全体の37.9%)、工場・事業場が5,473件(同27.8%)、営業が1,456件(同7.4%)等でした。

近年の発生源別の苦情件数としては、建設作業、工場・事業場の順に多い傾向が続いています。

【環】規制対象とそれ以外の苦情件数

工場・事業場

出典 https://www.env.go.jp/press/press_01198.htmlから一部改変

建設作業

出典 https://www.env.go.jp/press/press_01198.htmlから一部改変

特定工場等または特定建設作業に該当せず、指定地域内において苦情が多い傾向があります。

規制の対象になるかは、場所と内容の両方に合致する場合だけになります。

  • 場所 法律の指定地域内であるか
  • 内容 特定施設が設置されているか、特定建設作業に該当するか

【総】⽤途地域別公害苦情受付件数

上位3位の用途地域を抜粋

出典 https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.htmlから一部改変

住居地域の苦情が最も多く発生しています。

公害の種類、発⽣源の⽤途地域別の比較

出典 https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.htmlから一部改変

※1 商業系 近隣商業地域+商業地域
※2 工業系 準工業地域+工業地域+工業専用地域

出典 https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-r3_index.htmlから一部改変

多い順に、建設業、製造業、飲食店・宿泊業、卸売・小売業、運輸業となります。

【環】特定工場等総数及び特定施設の届出数

出典 https://www.env.go.jp/press/press_01198.html

規制対象の工場・事業場(特定工場等)の総数は、令和3年度末時点で、全国で207,156件で、前年度(209,106 件)に比べ 1,950 件(0.9%)減少した。

特定工場等総数の内訳をみると、主な特定施設として空気圧縮機等を届け出ているものが全体の 45.5%と最も多く、次いで金属加工機械が 19.7%であった。

特定施設総数の内訳をみると、空気圧縮機等が全体の 48.1%と最も多く、次いで織機 が 19.8%、金属加工機械が 17.4%の順となっていた。

【環】特定建設作業の実施届出件数

出典 https://www.env.go.jp/press/press_01198.html

令和3年度の騒音規制法に基づく特定建設作業の実施届出件数は、89,447 件で前年 度(85,119 件)に比べ 4,328 件(5.1%)増加した。

さく岩機を使用する作業が 61,818 件(全体の 69.1%)と最も多 く、次いでバックホウを使用する作業が 13,557 件(同 15.2%)であった。

 

ABOUT ME
ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です