R4騒音・振動

R4 騒音・振動特論 問4

問題

下図のように,工場建屋の壁面と地面に接して,点音源とみなせる小さな機械S 1 台ある。この機械のA特性音響パワーレベルが 85 dB であり,全方向に均等に音を放射しているとき,受音点 R における騒音レベルは約何 dB か。ただし,工場建屋の壁面と地面における音の反射率はともに 1 であり,背景騒音の影響は無視できるものとする。

(1)60

(2)62

(3)64

(4)66

(5)68

解説

音圧レベルLpは、以下の式から求められます。

Lp=Lw+10log (Q/4πr2)

Lw:音響パワーレベル

Q:方向係数

r:音源からの距離

この問題では、音響パワーレベルがA特性として与えられているので、上記の音圧レベルは問題文の騒音レベルに該当します。

また、方向係数は音源に対して全方位何も遮られていない場合(自由空間)を1として、区切りに応じて数字が上がります。

例えば、音源が地面に置かれている場合は、半分に区切られているので2となります。

この問題では地面に置かれた音源がさらに壁に接しているため、4となります。

音源から受音点までの距離は三平方の定理から5mとなります。

以上の条件を上記の式に代入します。

Lp=85 + 10log(4/4×3.14×25)=85 + 10log(10-2×1.27)=85-20+1.04=66dB

 


解答.

4


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