H29騒音・振動

H29 騒音・振動特論 問4

問題

点音源とみなせる騒音源と,ある受音点との間に十分に長い遮音塀を設置し,500 Hz において 20 dB の減音量を得た。このとき,250 Hz の減音量は約何 dB か。ただし,塀からの透過,地表面での反射などの影響はないものとする。

⑴ 14 ⑵ 17 ⑶ 20 ⑷ 23 ⑸ 26

解説

障壁による減衰量Rの近似式は、そこまで頻出とは言えません。

R=10logN+13

減衰量は、フレネル数と呼ばれるNの関数になっています。

フレネル数は、経路差を半波長で割ったものです。

この式から、経路差が大きくなるほど、減衰量も大きくなることは重要なので、必ず覚えてください。

 

上記の減衰量の近似式を覚えていれば、以下のように解くことが出来ます。

R=10logN+13

Nはフレネル数と呼ばれ、経路差δを半波長λ/2で割ったものです。

N=δ/(λ/2)

c=λfから、λ=c/fを代入します。

N=2δf/c

音速c=340m/sを代入します。

N=δf/170

 

500Hzのときの減衰量は20dBなので、フレネル数をN500として、減衰量Rの式に代入します。

20=10logN500+13

7=10logN500

0.7=logN500

対数表から、N500=5.01が求まります。

 

フレネル数の式にN500を代入し、経路差δを求めます。

5.01=δ×500/170

δ=1.7

 

音源と受音点は周波数が変わっても同じなので、この経路差δ1.7から、250Hzの場合のフレネル数N250を求めます。

250=1.7×250/170=2.5

 

これを減衰量Rの式に代入します。

R=10log2.5+13=10×0.398+13=3.98+13≒17dB

なお、対数表からlog2.5は0.398です。

解答 2

 

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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