H30ダイオキシン類

H30 ダイオキシン類概論 問9

問題

ダイオキシン類の物理的・化学的性質に関する記述中,(ア) ~ (ウ) の中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。

 

TeCDDs,TeCDFs,TeCBs のうち,融点が最も高いのは (ア) ,常温での蒸気圧が最も高いのは (イ) ,水に対するヘンリー定数が最も大きいのは (ウ) である。

(ア) ― (イ) ― (ウ)

⑴ TeCDDs ― TeCBs ― TeCBs

⑵ TeCDDs ― TeCDFs ― TeCBs

⑶ TeCDFs ― TeCDDs ― TeCDDs

⑷ TeCDFs ― TeCBs ― TeCDFs

⑸ TeCBs ― TeCDFs ― TeCDDs

解説

融点、蒸気圧、ヘンリー定数は、以下のようになります。

細かな数字より、ダイオキシン類の種類ごとの大小をざっとつかんでおくと良いでしょう。

融点

TeCDDs…305-306℃

TeCDFs…227-228℃

TeCBs…160-181℃

蒸気圧

TeCDDs…1.9×10-6

TeCDFs…3.3×-10-6

TeCBs…6.0×10-5、1.0×10-4

ヘンリー定数

TeCDDs…1.72

TeCDFs…1.42

TeCBs…1.72-12.97

 

ヘンリー定数は、「環境省 ダイオキシン類挙動モデルハンドブック」で以下のように説明さえれています。

ヘンリーの法則とは、揮発性の溶質を含む希薄溶液が気相と平衡にあるときには、気相内の溶質の分圧pは溶液中の濃度cに比例するという法則(P= H× c)である。すなわち定数 H は、気-液相間の分配平衡を表す定数であり、溶質溶媒によるほか、温度によっても異なるこの定数 H をヘンリー定数((Pa・m3)/mol)と称し、化学物質が大気中と水中にどの割合で存在するかを表す。ヘンリー定数が大きいほど溶媒に対する溶解量は小さいことを示す。

解答 1

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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