H30騒音・振動

H30 騒音・振動特論 問26

問題

振動レベル計を周波数16Hz,変位振幅100µmの正弦振動で校正したところ,振動レベル計の指示値は振動レベルで91dBであった。この振動レベル計の器差は約何dBか。

⑴ -4

⑵ -2

⑶ 0

⑷ +2

⑸ +4

解説

器差とは、JISによると「計量値から真実の値を減じた値」となっています。

計量値(問題文の指示値)は、91デシベルです。

 

問題文の周波数と変位振幅から、理論的な振動レベル(真実の値)を求めます。

振動加速度aと振動速度vと振動変位振幅yには以下の関係式があります。

a=v(2πf)=y(2πf)2

f:周波数

2πf:角振動数ω

y=100μm=100×10-6mを上式に代入し、

a=100×10-6×(2π×16)2=10-4×104=1m/s2

 

振動加速度から振動加速度レベルを求めると、

L=20loga/a0=20log1/10-5=20×5=100デシベル

振動レベルは実効値なので、3デシベル減じて97デシベル

周波数が16Hzなので、-6デシベルの補正もあり、91デシベル

 

以上から、測定値と理論値が同じなので、器差は0デシベルになります。

解答 3

 

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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