R3騒音・振動

R3 騒音・振動特論 問2

問題

断面形状が 1 辺の長さ 0.5 m の正方形の吸音ダクト形消音器がある。600 Hz における吸音率が 0.65 の吸音材を内張りして,600 Hz 6 dB の伝達損失を得るために必要な最小限のダクトの長さは,約何 m か。ただし,音速を 340 m/s とす る。 

⑴ 0.7

⑵ 1.0

⑶ 1.4

⑷ 2.0

⑸ 3.0

解説

吸音ダクト形消音器の伝達損失Rは、以下の式で求められます。

R(dB)=(α-0.1)×P/S×l

  • α:吸音率
  • P:ダクトの周長(m)
  • l:ダクトの長さ
  • S:ダクトの断面積

まずは、この問題の各定数について整理します。

吸音率αは、問題文のとおり0.65となります。

ダクト周長Pは、一辺が0.5mの正方形であることから、0.5×4となります。

ダクト断面積Sは、一辺が0.5mの正方形であることから、0.52となります。

 

この問題ではダクトの長さlを求めるので、上記の式を変型します。

R=(α-0.1)×P/S×l

l=R×S/P×1/(α-0.1)

=6×0.52/(0.5×4)×1/(0.65-0.1)1.36

近いものは、選択肢3の1.4となります。

吸音ダクト形消音器の伝達損失を求める問題は定期期的に出題されます。

公式は問題文に記載されていないことが多いので、覚えておくと良いでしょう。

 


解答.

3


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ピエうさ
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POSTED COMMENT

  1. tak より:

    この問題の解説でこの式の部分は間違っていませんか?

    l=R×S/P×1/(α-0.1)

    =6×0.5×0.5/(0.5×4)×1/(0.65-0.1)≒1.36

    • ピエうさ より:

      おそらく間違ってはいないと思いますが、解説の記載が見づらいと思いますので、少し丁寧に解説を修正しました。

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