R3騒音・振動

R3 騒音・振動特論 問4

問題

下図に示す工場建屋の壁面Aから,外部に向かって騒音が一様に放射されてい る。この壁面の中心 O から壁面Aに対して垂直に 1 m 離れた地点 P における騒音 レベルが 63 dB であったとき,その延長線上にある地点 Q 及び R における騒音レベルの値に最も近い組合せはどれか。ただし,壁面A以外から放射される騒音,地面等における騒音の反射,及び暗騒音の影響は,いずれも無視できるものとする。  

地点 Q – 地点 R

63 – 57

60 – 54

60 – 51

57 – 51

57 – 48

解説

無限の場合、面音源は距離減衰なし、線音源は倍距離で3デシベル、点音源は倍距離で6dBの距離減衰があります。

有限で長方形の音源の場合、短辺をa、長辺をbとすると、音源からの距離により以下のように距離減衰が変化します。

a/π•••面音源

a/πb/π•••線音源

b/π•••点音源

以上を踏まえて、この問題の条件を確認します。

まず、短辺6.3mから6.3/3.142mで面音源から線音源に変わります。

また、長辺25.1mから25.1/3.148mで線音源から点音源に変わります。

地点Pは、面音源の範囲にあるので、音源の騒音レベルは63デシベルであることがわかります。

地点Qは音源から4mなので、線音源となった地点からちょうど倍の距離になります。

線音源の距離減衰は、倍距離で3デシベルなので、63-3=60デシベルとなります。

地点Rは音源から16mなので、点音源となった地点(音源から8m)からちょうど倍の距離になります。

4mの地点Q60デシベルだったので、音源から8mはそこからさらに倍距離で57デシベルになります。

点音源の距離減衰は、倍距離で6デシベルなので、57-6=51デシベルとなります。

 


解答.

3


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