R3騒音・振動

R3 騒音・振動特論 問9

問題

下図に示すような,円孔を等間隔に配置した穴あき板の背後に,空気層と剛壁を設けた吸音構造において,固有周波数を低周波数側に変化させる構造変更として, 誤っているものはどれか。  

⑴ 穴あき板の板厚 t を増す。 

⑵ 背後空気層 L の厚さを増す。 

⑶ 穴あき板の開口率(2/4D2)を小さくする。 

⑷ 円孔の直径 φ を小さくする。 

⑸ 穴の間隔 D を小さくする。

解説

固有周波数を求める式はありますが、私を含めほとんどの人が覚えていないので、問題の条件から推測します。

(1)(2)

固有周波数とあることから、音源の波長に比例する構造になると考えられます。

低周波側になるということは、波長が長くなります。

したがって、板厚や空気層厚も増した方が、長い波長に対応できると推測できます。

(3)(4)(5)

(3)開口率2/4D2の式に、(4)直径φ(5)間隔Dが含まれます。

直径φが小さくなる場合、開口率も小さくなるので、(3)(4)の問題文の式が成り立ちます。

一方、間隔Dが小さくなる場合、開口率は大きくなるので、(3)(5)の問題文が矛盾します。

この問題は、誤っているものを一つ選ぶ問題なので、(5)が正解であると推測できます。

知識的にはマニアックな問題ですが、よく考えれば解ける可能性があります。

よく分からない問題に出くわしても、時間があればじっくり考えてみましょう。

 


解答.

5


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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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