問題
振動数の接近した 2 つの機械から発生する正弦波振動により,うなり現象を生じている。うなりの最大値と最小値のレベル差が約 6 dB であるとき, 2 つの振幅比はいくらか。
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解説
この問題は、個人的に見たことがないので、捨て問にしても差し支えないと思います。
おそらく、以下のような感じで考えば解けるとは思いますが、余裕がある方は参考程度にご覧ください。
それぞの機械から発生する振動について、振幅をA1、A2(A1>A2)とします。
また、振幅に対応する加速度をa1、a2、振動レベルをL1、L2とします。
まず、うなりが最大となるときの振幅Amaxは、A1+A2となります。
同様に最小Aminとなるときは、A1-A2となります。
加速度a(実効値)、振幅A、角振動数ωには以下の関係があります。
a=ω2A/√2
上式からAmaxのときの加速度をamax、Aminのときをaminとするとき、加速度aを振幅Aで表すと以下のようになります。
amax=ω2/√2 × (A1+A2)
amin=ω2/√2 × (A1-A2)
振動レベルLは一般的に、以下の式で表されます。
L=20log a/a0(a0:基準加速度)
最大レベルと最小レベルの差が6dBなので、amaxのときの振動レベルをLmax、aminのときをLminとし、振幅Aとの関係を確認します。
20log amax/a0 – 20log amin/a0 = 6
20[{logω2/√2 + log(A1+A2) – loga0} – {logω2/√2 + log(A1-A2) – loga0}]=6
20log(A1+A2)/(A1-A2)=6
log(A1+A2)/(A1-A2)=0.3=log100.3
(A1+A2)/(A1-A2)=100.3=2
A1+A2=2A1-2A2
A1=3A2
A1:A2=3:1
解答.
3
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