R6騒音・振動

R6 騒音・振動特論 問17

問題

振動防止対策の考え方として,不適当なものはどれか。

⑴ 機械の保守や改善で加振力を小さくする。

⑵ 工場機械での振動対策として,弾性支持を用いる。

⑶ 振動源対策として,動吸振器を用いる。

⑷ 簡便かつ効果が大きい対策として,溝や地中塀を設ける。

⑸ 機械基礎の重量を増やす。

解説

(1)機械の保守や改善で加振力を小さくする

適当です。
振動の発生源である加振力を低減することは、振動防止の基本的な対策です。機械の調整や改善によって加振力を減少させることは効果的です。

(2)工場機械での振動対策として,弾性支持を用いる

適当です。
弾性支持(防振ゴムやスプリングなど)を用いて振動を減衰させることは、一般的で効果的な対策です。

(3)振動源対策として,動吸振器を用いる

適当です。
動吸振器は特定の振動周波数を吸収して振動を低減する装置であり、振動対策として有効です。

(4)簡便かつ効果が大きい対策として,溝や地中塀を設ける

不適当です。
溝や地中塀は振動を遮断する手段として有効ですが、効果を発揮するには振動波長(数メートルから十メートル程度)に対応した深さや構造が必要です。そのため、設置には大規模な工事が伴い、「簡便」とは言えません。

(5)機械基礎の重量を増やす

適当です。
機械基礎の重量を増やすと、振動の伝播を抑える効果があります。基礎を重くすることは振動対策の一般的な方法です。

溝や地中塀を設ける対策は、振動波長に対応した設計が必要であり、施工には手間とコストがかかります。そのため、「簡便かつ効果が大きい」という記述は不適切であり、選択肢 4 が正解です。

 


解答.

4


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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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