問題
ある地点の騒音は,20秒を周期として,80dBの騒音レベルが5秒間継続する間欠騒音と,騒音レベルが74dBの定常騒音とからなる。この地点の騒音レベルの評価量として,誤っているものはどれか。
⑴ 騒音レベルの最大値は81dBである。
⑵ 時間率騒音レベルの90パーセントレンジの上端値は81dBである。
⑶ 時間率騒音レベルの中央値は77dBである。
⑷ 時間率騒音レベルの90パーセントレンジの下端値は74dBである。
⑸ 等価騒音レベルは77dBである。
解説
(1)定常騒音74dBに間欠騒音80dBを合計し、デシベル差が6なので81dBになります。
つまり、音が出ている20秒の内、15秒は74dB、5秒は81dBだとわかります。
(2)90パーセントレンジとは、測定値を大きい順に並べて、上位5%と下位5%を除いて残った90%のことを言います。
90パーセントレンジの上端値なので、上位5パーセントの騒音レベルを問われています。
20秒の5%は1秒で、5秒間継続する間欠騒音があるので、間欠騒音がある間は上位5パーセントに該当します。
したがって、(1)と同様に81dBとなります。
(3)中央値は、上位50%(下位からも50%)にあたる騒音レベルなので、20秒ではちょうど10秒にあたります。
20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。
したがって、中央値は74dBとなります。
(4) (2)の反対で、小さい方から1秒の騒音レベルを問われています。
20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。
90パーセントレンジの下端値は下位5パーセントに該当することから、74dBになります。
(5)20秒の内、81dBが5秒、74dBが15秒(5秒×3回)と考え、等価騒音レベル(Leq)を計算します。
Leq=81+74+74+74‐10log4=83‐10×0.3×2=77dB
なお、等価騒音レベルの公式は、(デシベルの合計)-10×log(測定値の数)です。
よく出るので、確実に覚えてください❗
解答 3
次の問題だよ~♪
前の問題だよ~♪
h30 特論問12の問題ですが解説を見てもわからないので補足説明願います。(解説の(1)は理解できました)
(2)90パーセントレンジの上端値なので、上位5パーセントの騒音になります。
20秒の内、5秒間継続する間欠騒音があるので、間欠騒音がある間は上位5パーセントに該当します。
したがって、(1)と同様に81dBとなります。
(3)20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。
したがって、中央値は74dBとなります。
(4) 20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。
90パーセントレンジの下端値は下位5パーセントに該当することから、74dBになります。
(5)20秒の内、81dBが5秒、74dBが15秒(5秒×3回)と考え、等価騒音レベル(Leq)を計算します。
Leq=81+74+74+74‐10log4=83‐10×0.3×2=77dB
元々の解説に追記しました❗
90パーセントレンジと中央値を詳しく書いたので、参考にしてください❗
なんとなくわかった気がしますが更に理解を深めるならば、
ピエウサ様一押しの精選問題集「2-3 騒音レベルの測定」を読み込んだ方がよろしいでしょうか?
また、解説(5)のところの83はdbの和の計算をしましたが
精選問題集にあるとおり、81と74、74と74でそれぞれdbの和の計算をすればよろしいのですね?
精選に載ってる例題は、見た瞬間に解説が思い出せるくらい読み込みました
和は、2個づつでも良いですし、この問題の場合は、74×3(=79dB)と81でも計算できますよ
デシベル和の計算は、合格のために必須なので、このブログでは以下のような記事も書いています。
https://pierre-usagi.com/kougai-souon-shindou-dbsum/
試験直前には、概算和は暗算でできるようになると良いですね✨