H30騒音・振動

H30 騒音・振動特論 問12

問題

ある地点の騒音は,20秒を周期として,80dBの騒音レベルが5秒間継続する間欠騒音と,騒音レベルが74dBの定常騒音とからなる。この地点の騒音レベルの評価量として,誤っているものはどれか。

⑴ 騒音レベルの最大値は81dBである。

⑵ 時間率騒音レベルの90パーセントレンジの上端値は81dBである。

⑶ 時間率騒音レベルの中央値は77dBである。

⑷ 時間率騒音レベルの90パーセントレンジの下端値は74dBである。

⑸ 等価騒音レベルは77dBである。

解説

(1)定常騒音74dBに間欠騒音80dBを合計し、デシベル差が6なので81dBになります。

つまり、音が出ている20秒の内、15秒は74dB、5秒は81dBだとわかります。

(2)90パーセントレンジとは、測定値を大きい順に並べて、上位5%と下位5%を除いて残った90%のことを言います。

90パーセントレンジの上端値なので、上位5パーセントの騒音レベルを問われています。

20秒の5%は1秒で、5秒間継続する間欠騒音があるので、間欠騒音がある間は上位5パーセントに該当します。

したがって、(1)と同様に81dBとなります。

(3)中央値は、上位50%(下位からも50%)にあたる騒音レベルなので、20秒ではちょうど10秒にあたります。

20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。

したがって、中央値は74dBとなります。

(4) (2)の反対で、小さい方から1秒の騒音レベルを問われています。

20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。

90パーセントレンジの下端値は下位5パーセントに該当することから、74dBになります。

(5)20秒の内、81dBが5秒、74dBが15秒(5秒×3回)と考え、等価騒音レベル(Leq)を計算します。

Leq=81+74+74+74‐10log4=83‐10×0.3×2=77dB

なお、等価騒音レベルの公式は、(デシベルの合計)-10×log(測定値の数)です。

よく出るので、確実に覚えてください❗

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解答 3

 

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

POSTED COMMENT

  1. tak より:

    h30 特論問12の問題ですが解説を見てもわからないので補足説明願います。(解説の(1)は理解できました)

    (2)90パーセントレンジの上端値なので、上位5パーセントの騒音になります。

    20秒の内、5秒間継続する間欠騒音があるので、間欠騒音がある間は上位5パーセントに該当します。

    したがって、(1)と同様に81dBとなります。

    (3)20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。

    したがって、中央値は74dBとなります。

    (4) 20秒の内、5秒間が81dBでその他15秒が74dBです。

    90パーセントレンジの下端値は下位5パーセントに該当することから、74dBになります。

    (5)20秒の内、81dBが5秒、74dBが15秒(5秒×3回)と考え、等価騒音レベル(Leq)を計算します。

    Leq=81+74+74+74‐10log4=83‐10×0.3×2=77dB

    • ピエうさ より:

      元々の解説に追記しました❗
      90パーセントレンジと中央値を詳しく書いたので、参考にしてください❗

  2. tak より:

    なんとなくわかった気がしますが更に理解を深めるならば、
    ピエウサ様一押しの精選問題集「2-3 騒音レベルの測定」を読み込んだ方がよろしいでしょうか?

    また、解説(5)のところの83はdbの和の計算をしましたが
    精選問題集にあるとおり、81と74、74と74でそれぞれdbの和の計算をすればよろしいのですね?

    • ピエうさ より:

      精選に載ってる例題は、見た瞬間に解説が思い出せるくらい読み込みました
      和は、2個づつでも良いですし、この問題の場合は、74×3(=79dB)と81でも計算できますよ

      デシベル和の計算は、合格のために必須なので、このブログでは以下のような記事も書いています。
      https://pierre-usagi.com/kougai-souon-shindou-dbsum/
      試験直前には、概算和は暗算でできるようになると良いですね✨

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