問題
工場内の機械が 500 Hz の純音性の音を発している。騒音対策によってその音の騒音レベルを 60 dB から 40 dB まで減衰させると,音の大きさ(ラウドネス)はおよそ何分の 1 になるか。なお,純音の等ラウドネス曲線は,下図のとおりである。
⑴ 1/2
⑵ 1/3
⑶ 1/4
⑷ 1/5
⑸ 1/6
解説
500Hzでの騒音レベルは、音圧レベルから周波数補正で3dB減じられています。
つまり、音圧レベルは、63dBから43dBになり、500Hzではそれぞれ60phonと40phonの曲線に該当します。
設問にある音の大きさ(ラウドネス)は、感覚的にどれくらい大きいかの指標であり、単位はソーン(sone)です。
音の大きさレベル(phon)と音の大きさ(sone)は以下の関係式があります。
Ls=33.2logS+40
Ls:音の大きさレベル(phon)
S:音の大きさ(sone)
60phonと40phon場合のSをそれぞれ求めます。
・60phon
60=33.2logS+40
33.2logS=20
logS=0.602
対数表から、S=4
・40phon
40=33.2logS+40
33.2logS=0から、S=1
以上から、ラウドネスは対策の前後で1/4になります。
ラウドネスの関係式は頻出ではないので、余裕がなければ捨て問になっても仕方がないと思います。
解答 3
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