問題
点音源とみなせる 1 台の機械が屋外に設置されている。機械と受音点との間に十分に長い塀を設置したところ,周波数 1 kHz で 20 dB の減衰量が得られた。周波数 250 Hz での減衰量は,約何 dB か。ただし,音速は 340 m/s とし,塀からの透過音及び地表面での反射音は無視できるものとする。
⑴ 10
⑵ 12
⑶ 14
⑷ 16
⑸ 18
解説
防音壁による減衰量Rは、以下の式で求められます。
R=10logN+13
Nはフレネル数と言い、音源と受音点の距離について、直線距離と防音壁を経由した距離の経路差δを半波長で割った数字です。
まず、1kHzのときのフレネル数N1kを求めます。
この時の減衰量は20dBなので、減衰量Rの式に代入します。
20=10logN1k+13
logN1k=0.7
対数表より、N1k=5.01
音速cは、340m/sと与えられています。
音速c=波長λ×周波数fから、λ=340/1000=0.34
半波長λ/2=0.17
N=δ/λ/2から、
δ=N1k×λ/2=5.01×0.17=0.85
次に、250Hzのときの波長は、340/250=1.36から、半波長は0.68となります。
N250=0.85/0.68=1.25
R=10log1.25+13=10×0.097+13=14dB
解答 3
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