R1騒音・振動

R1 騒音・振動概論 問10

問題

次の1/3オクターブバンドノイズのうち、音の大きさが最も小さいものはどれ か。

⑴ 中心周波数250Hz、音圧レベル50dB

⑵ 中心周波数250Hz、騒音レベル50dB

⑶ 中心周波数1000Hz、騒音レベル50dB

⑷ 中心周波数1000Hz、音圧レベル50dB

⑸ 中心周波数4000Hz、騒音レベル50dB

解説

音圧レベル(dB)を周波数に応じて補正したものが騒音レベルです。

公害防止管理者の国家試験では、以下を暗記しないと解けない問題が多く出題されています。

周波数 63 125 250 500 1000 2000 4000 8000
補正値(dB) -26 -16 -9 3 0 +1 +1 -1

⑴ 中心周波数250Hz、音圧レベル50dB

⑵ 中心周波数250Hz、騒音レベル50dB→音圧レベル59dB

⑶ 中心周波数1000Hz、騒音レベル50dB→音圧レベル50dB

⑷ 中心周波数1000Hz、音圧レベル50dB

⑸ 中心周波数4000Hz、騒音レベル50dB→音圧レベル49dB

ここで、問題文にある「音の大きさ」とは、ラウドネス(単位:sone(ソーン))であらわされ、音圧レベルが40dB1000Hzを1soneと定義されています。

下の表では一つの曲線が同じ大きさに聞こえることを示す、等ラウドネス曲線に、問題文の音圧レベルをプロットしたものです。

明らかに問題1が低いことがわかります。

ただ、公害防止管理者の試験でそこまで覚えていなくても合格できると思います。周波数補正、等ラウドネス曲線で低い周波数ほど音の大きさは小さく感じると覚えておけば、本問題では正解1にたどり着きます。

正解.1

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R1 騒音・振動概論 問11問題 音の高さに関する記述中、(ア)~(オ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。 基音(基本波)と倍音(...

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R1 騒音・振動概論 問9問題 主要な騒音源に関する記述として、誤っているものはどれか。 ⑴ 生活騒音は種類、発生頻度、音質等が種々雑多であり、50dB以...

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R1 騒音・振動概論https://pierre-usagi.com/kougai-r1-souon-shindou-gairon-1/ https:...
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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

POSTED COMMENT

  1. tak より:

    R1 騒音・振動概論 問10
    の解説が間違っているのではないでしょうか?

    ⑵ 中心周波数250Hz、騒音レベル50dB→音圧レベル59dB

    (正)50-9=41db

    ⑸ 中心周波数4000Hz、騒音レベル50dB→音圧レベル49dB

    (正)50+1=51db

    • ピエうさ より:

      ご指摘ありがとうございます✨

      音圧レベルをA特性で補正すると騒音レベルになります。
      この問題は、騒音レベル→音圧レベルなので、その逆を聞かれています。
      なので、A特性補正と逆の計算で合ってると思いますよ

  2. 秀幸 より:

    音圧レベルより騒音レベルが大きいのは違うのではないでしょうか?

    • ピエうさ より:

      A特性補正では、2000Hzと4000Hzのとき以外は、音圧レベルが騒音レベルより大きくなります。
      お問い合わせの問題でも、そのように計算していると思います✨

  3. 秀幸 より:

    たしかに。。
    ただ計算結果が数値的に分かりにくいので
    騒音レベルに合わせるとより顕著になり分かりやすいかなとも思っただけでした。
    すみません

    • ピエうさ より:

      音の大きさを正確に求めるには、ラウドネス(ソーン)で比較する必要があります。
      詳しくは、下の問題を見てください❗
      https://pierre-usagi.com/kougai-h28-souon-shindou-gairon-10/

      ラウドネスを求めるためには音圧レベルが必要なので、解説でも音圧レベルを比較しています。
      ただ、ラウドネスの公式は頻出ではないので、知らなくても何とかなると思いますよ

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