まとめ

公害防止管理者 騒音・振動関係の計算問題まとめ

公害防止管理者騒音・振動関係は、計算問題が多数出題されます。この記事では、「正解とヒント」など問題集を進めるため、重要な公式をまとめています。

公害防止管理者 騒音・振動関係 おすすめの参考書と勉強法公害防止管理者の騒音振動関係の参考書や問題集は、受験者数が少ないことから、出版されている種類は多くありません。 そんな中でも、令和...

また、移動中などに覚えたい方向けに、Youtubeに動画もアップしています。

ぱっと読める目次
  1. 周波数f(Hz)、周期T(s)
  2. 音速c(m/s)、周波数f(Hz)、波長λ(m)
  3. 角周波数ω(rad/s)、加速度a(m/s)、速度v(m/s)、変位y(m)
  4. うなり
  5. 入射角と屈折角
  6. 平均聴力レベル
  7. デシベルdBの和の補正値
  8. デシベルの平均(等価騒音レベル、等価振動レベル)
  9. 時間率騒音レベル、時間率振動レベル
  10. 時間帯補正等価騒音レベル
  11. 音圧レベル・騒音レベル
  12. A特性の補正値
  13. 音圧実効値、音の強さ
  14. 音の強さIと音響出力P
  15. 音の強さIのレベル
  16. 音響パワーレベル
  17. 音圧レベルと音響パワーレベルの関係(直接音)
  18. 音圧レベルと音響パワーレベルの関係(反射音)
  19. 音の大きさ(ラウドネス)と音の大きさのレベル
  20. 音源からの距離ごとの面音源、線音源、点音源
  21. 点音源からの距離減衰
  22. 線音源からの距離減衰
  23. 吸音ダクト形消音器の伝達損失
  24. 膨張形消音器の伝達損失
  25. 干渉形消音器
  26. 遮音塀による減衰量
  27. 室内の平均音圧レベル
  28. セイビンの残響公式
  29. 吸音率と反射率
  30. 音響透過損失
  31. 総合音響透過損失
  32. 壁の音響透過損失
  33. 吸音率が最大となる空気層の厚さ
  34. 穴あき板による吸音機構の固有周波数
  35. ヘルムホルツの共鳴器の固有周波数
  36. オクターブバンド、1/3オクターブバンド
  37. 周波数分解能
  38. 振動加速度レベル、振動レベル
  39. 振動感覚補正値
  40. 加速度、速度、変位の関係
  41. 正弦振動の実効値
  42. 固有角振動数、ばね定数、質量の関係
  43. ばね定数の和
  44. 固有振動数、静的たわみの関係
  45. 減衰比
  46. 共振の鋭さ
  47. 振動伝達率
  48. 弾性支持をしているときの振動伝達率
  49. 質量付加前後の振動伝達率
  50. 振動の距離減衰
  51. 地盤の固有振動数

周波数f(Hz)、周期T(s)

f=1/T

音速c(m/s)、周波数f(Hz)、波長λ(m)

c=f×λ

音速と温度は、以下の関係があります。

c=331.5+0.61×θ

  • c:音速(m/s)
  • θ:温度()

過去問.
R6 騒音・振動概論 問15問題 温度30℃の空気中を伝わる400Hzの音の波長は,約何mmか。 ⑴ 800 ⑵ 825 ⑶ 850 ⑷ 875 ⑸ 9...
R3 騒音・振動概論 問15問題 音波の伝搬速度に関する記述中,(ア)~(ウ)に挿入すべき数値と語句の組合せとして,正しいものはどれか。  空気中の音波の伝搬速...
H30 騒音・振動概論 問14問題 空気中を伝搬する音に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 気温が高くなると,音の伝わる速さは速くなる。 ⑵...
H30 騒音・振動概論 問24問題 振動及び波動に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 振動数f(Hz)の正弦振動の角振動数は,2πf(rad/s)...

角周波数ω(rad/s)、加速度a(m/s)、速度v(m/s)、変位y(m)

ω=2πf

a=ωv=ω2y

v=ωy=2πf・y

  • 速度は変位に対して90°進んでいます。
  • 加速度は変位に対して180°進んでいます(変位と逆位相)。

過去問.
R6 騒音・振動概論 問22問題 正弦振動に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 振動数は,周期の逆数で表される。 ⑵ 振幅は,振動波形の山の高さ(...

うなり

|f1-f2


過去問.
R5 騒音・振動概論 問15問題 周波数がわずかに異なる振幅の等しい二つの正弦波が重ね合わされるときに生ずる振幅の周期的変化の周波数として,正しいものはどれか。な...

入射角と屈折角

sinθ1/sinθ2=c1/c2


過去問.
R5 騒音・振動概論 問16問題 下図のように,音速 c1 の媒質 1 から音速 c2 の媒質 2 へ,入射角 θ1 で斜めに入射した音波は,屈折角 θ2 で媒質...

平均聴力レベル

・三分法平均聴力レベル (A+B+C)/3

・四分法平均聴力レベル (A+2B+C)/4

・新四分法平均聴力レベル (A+B+C+D)/4

・六分法平均聴力レベル (A+2B+2C+D)/6

  • A:500 Hz の聴力レベル
  • B:1000 Hz の聴力レベル
  • C:2000 Hz の聴力レベル
  • D:4000 Hz の聴力レベル

過去問.
R2 騒音・振動概論 問12問題 「騒音障害防止のためのガイドライン」(労働省,1992(平成 4 )年 10 月 1 日,基発第 546 号)及びその「解説」に...
R1 騒音・振動概論 問13問題 下表は、ある工場従業員の聴力測定結果であるが、1000Hz及び4000Hzの欄が汚損して値を読み取れなくなってしまった。四分法平...
H29 騒音・振動概論 問12問題 下表は,ある工場従業員の純音聴力測定の結果である。三分法平均聴力レベルは何 dB か。 周波数(Hz) 125 ...

デシベルdBの和の補正値

レベル差(dB) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10~
補正値(dB) 3 2 1 0

実際の問題では、オクターブバンドごとに音圧レベルや振動加速度レベルが与えられ、バンドごとのレベルを合計し、騒音レベルや振動レベルを求めます。

対数の足し算で精密に求めることも可能ですが、試験では、この補正値で概算が分かれば正解できます。

限られた試験時間内で、早く解くテクニックになるので、和の補正値は必ず覚えましょう


過去問.
R6 騒音・振動特論 問13問題 工場内に機械AとBの2種類の機械が設置されており,それぞれ定常的な騒音を発している。両者が同時に稼働しているときの騒音レベルは8...
R4 騒音・振動概論 問17問題 ある場所で測定した騒音をオクターブバンド分析したところ,下表の結果を得た。この音の騒音レベルは約何 dB か。  (1)76 ...
R4 騒音・振動特論 問13問題 同じ音を発する機械が 2 台,並んで設置されている。それらの正面のある地点で騒音を測定したとき, 2 台とも稼働しているときの騒...
R3 騒音・振動特論 問12問題 騒音対策を行ったところ,下表の結果が得られた。対策後の騒音レベルは約何 dB 減少したか。  ⑴ 19 ⑵ 16 ⑶ ...
R2 騒音・振動概論 問17問題 ある場所で測定した騒音をオクターブバンド分析したところ,下表の結果を得た。この音の騒音レベルは,約何 dB か。 ...
R2 騒音・振動特論 問26問題 A,B,C及びDの 4 個の小さい振動源がある。すべての振動源が運転されている場合のある地点での振動レベルは 77 dB であり...
R1 騒音・振動特論 問10問題 ある騒音を1/3オクターブバンド分析して下表を得た。中心周波数1000Hzのオクターブバンド音圧レベルが75dBのとき,xは約何...
H29 騒音・振動概論 問13問題 日本産業衛生学会による騒音の許容基準(2016 年度)によると, 1 日 8 時間の許容等価騒音レベルは 85 dB である。暴...
H29 騒音・振動概論 問25問題 複数の機械が同時に稼働する工場内で,ある地点における騒音レベルを測定したところ 84 dB であった。そのうちの 1 台を停止さ...
H29 騒音・振動特論 問13問題 工場敷地境界線で測定した騒音のオクターブバンドA特性音圧レベルが下表のようになっていた。同表に示す遮音量をもつ遮音構造を工場建屋...
H28 騒音・振動特論 問2問題 騒音の規制基準が 50 dB とされる地域で,敷地境界線上の暗騒音が 48 dB である工場において,新設予定の機械からの騒音レ...

デシベルの平均(等価騒音レベル、等価振動レベル)

(等価騒音レベルLAeq、等価振動レベル)=(デシベルの和)-10 log n

  • nは個数

等価騒音レベルLAeq=(個々の等価騒音レベル)+10 log t/T

  • t:個々の平均化時間
  • T:平均化時間

単発騒音暴露レベルとは、1秒あたりの騒音レベルです。


過去問.
R6 騒音・振動特論 問15問題 24時間稼働している工場の敷地境界線上において等価騒音レベルを各時間帯で連続的に測定し,下表の結果を得た。この24時間の等価騒音...
R4 騒音・振動特論 問16問題 ある日の各作業内容ごとの作業時間と等価騒音レベルが,下表のように測定された。この作業場の基準化 8 時間平均騒音レベル LEX ...
R4 騒音・振動特論 問28問題 出力レベルが 3 段階に切り替わる機械がある。工場内のある地点でこの機械の 振動レベルを 10 回測定して下表を得たとき,この...
R2 騒音・振動特論 問12問題 工場内のある機械を対象に騒音レベルを 1 秒間隔で 10 秒間測定したところ,下図の結果を得た。この時間内における等価騒音レベル...
R1 騒音・振動特論 問14問題 稼働中のある機械について、1時間の等価騒音レベルを連続して8回測定して、下表を得た。この8時間の等価騒音レベルは約何dBか。 ...
H30 騒音・振動特論 問13問題 工場の敷地境界において,誤って単発騒音暴露レベルの測定を1時間行った。最初の30分間の値は75dB,続く30分間の値は65dBの...
H30 騒音・振動特論 問24問題 工場内のある機械を対象に振動レベルを10回繰り返し測定して下表を得た。振動レベルのパワー平均は約何dBか。 測定回...
H29 騒音・振動特論 問15問題 単発騒音暴露レベルが 80 dB の間欠騒音が 1 分間に 4 回発生している。この状態が 1 時間継続した場合に,この時間内に...
H28 騒音・振動特論 問1問題 下図は,ある機械の製品製造速度( 1 時間当たりの製造個数)と機械から発生する騒音の騒音レベルとの関係を示している。この機械を用...
H28 騒音・振動特論 問13問題 昼間( 6:00 ~ 22:00)と夜間(22:00 ~翌朝 6:00)の時間区分における等価騒音レベルがそれぞれ 68 dB,...

時間率騒音レベル、時間率振動レベル

  • 変動騒音:90パーセントレンジの上端(L5)
  • 変動振動:80パーセントレンジの上端(L10)

90パーセントレンジとは、全測定値のうち最大レベルから上位5%、最小レベルから下位5%を除き、残った90%を意味します。


過去問.
R6 騒音・振動特論 問30問題 工場敷地境界線上において測定した振動レベルを5秒間隔で100個読取り,下表の度数分布の結果を得た。この地点における80パーセント...
R2 騒音・振動特論 問28問題 下表は,不規則かつ大幅に変動する振動について,一定の時間間隔で 100 個測定した振動レベルの値を整理したものである。これに関す...
R1 騒音・振動特論 問28問題 幹線道路の道路端で鉛直方向の振動レベルを5秒間隔で100回測定して、度数及び累積度数を集計して、下表を得た。この測定から得られる...
H30 騒音・振動特論 問12問題 ある地点の騒音は,20秒を周期として,80dBの騒音レベルが5秒間継続する間欠騒音と,騒音レベルが74dBの定常騒音とからなる。...
H28 騒音・振動特論 問26問題 不規則かつ大幅に変動する振動レベルを測定して得られた 100 個の値を大きさごとに分類し,下表に示す結果を得た。80 パーセント...

時間帯補正等価騒音レベル

等価騒音レベルに対する補正値

  • 昼間:補正なし
  • 夕方:+5(dB)
  • 夜間:+10(dB)

時間帯補正等価騒音レベル(Lden)とは、等価騒音レベルを昼、夕、夜間ごとに補正して評価するものです。航空機騒音の環境基準の測定で用いられます。


過去問.
R5 騒音・振動特論 問13問題 時間帯補正等価騒音レベル(Lden)が 67 dB である場合,昼間(12 時間),夕方( 3 時間),夜間( 9 時間)それぞ...
R3 騒音・振動特論 問16問題 昼間(12 時間),夕方( 3 時間)及び夜間( 9 時間)の時間帯における等価騒音レベルが,それぞれ 70 dB,65 dB,...

音圧レベル・騒音レベル

L=20 log p/p0

  • p:音圧(Pa)
  • 音圧レベルの場合は、音圧実効値
  • 騒音レベルの場合は、周波数重みA特性をかけた音圧実効値
  • p0:基準音圧(Pa)=2×10-5Pa

実効値は、正弦波の振幅を1/√2倍した値です。

音圧実効値(Pa)から、音圧レベルや騒音レベル(dB)を求められるようにしましょう。


過去問.
R6 騒音・振動概論 問13問題 音圧レベル106dBの音の音圧の実効値は,約何Paか。 ⑴ 2 ⑵ 3 ⑶ 4 ⑷ 5 ⑸ 6 解説 音圧レベ...
R4 騒音・振動概論 問14問題 音圧レベル 97 dB の音圧の実効値は,約何 Pa か。 (1) 0.7 (2) 1.0 (3) 1.4 (4) 2....
R2 騒音・振動概論 問14問題 音圧レベル 88 dB の音の音圧の実効値は,約何 Pa か。 ⑴ 0.5 ⑵ 0.7 ⑶ 1.0 ⑷ ...
H29 騒音・振動概論 問9問題 周波数 1 kHz の次の純音のうち,音圧が最大であるものはどれか。 ⑴ 音の大きさが 1 sone ⑵ 音の大きさ...
H28 騒音・振動概論 問14問題 音圧レベルが 94 dB の音圧は,標準大気圧(1013 hPa)の約何倍か。  ⑴ 1/10  ⑵ 1/500  ...

A特性の補正値

周波数(Hz) 63 125 250 500 1000 2000 4000 8000
補正値(dB) -26 -16 -9 -3 0 +1 +1 -1

表の周波数は、オクターブバンド中心周波数です。

実際の問題では、この周波数ごとに音圧レベルが与えられ、A特性で補正したレベルを合計し、騒音レベルを求めます。

私の場合は、周波数の順番に合わせ、補正値も同じ順で覚えています。

26、16、9、3、ゼロ、プラス1、プラス1、マイナス1

2000ヘルツ、4000ヘルツは、プラスなので、注意してください。


過去問.
R6 騒音・振動特論 問16問題 騒音対策を行ったところ,下表の結果が得られた。対策後に騒音レベルは約何dB減少したか。 ⑴ 2 ⑵ 5 ⑶ 8 ⑷ ...
R5 騒音・振動特論 問14問題 ある騒音をオクターブバンド分析して下表を得た。この騒音の騒音レベルは,約何 dB か。 ⑴ 55 ⑵ 58 ⑶ 61 ...
R5 騒音・振動特論 問15問題 中心周波数 1000 Hz のオクターブバンド音圧レベルが 50 dB のホワイトノイズ(20 ~ 20000 Hz)がある。こ...
R4 騒音・振動特論 問15問題 下表のように,オクターブバンド音圧レベルの測定結果1の騒音に対して,2で示す遮音処理を行う。対策前後の騒音レベルの差は約何 dB...
R1 騒音・振動特論 問15問題 ある騒音のオクターブバンド分析をして、下表を得た。この騒音の騒音レベルは約何dBか。 オクターブバンド 中心...
H30 騒音・振動概論 問11問題 周波数が500Hzで音圧レベルが60dBの純音がある。騒音レベルがこの純音と等しく,周波数が250Hzの純音の音圧レベルは約何d...
H30 騒音・振動特論 問14問題 ある騒音のオクターブバンド分析をして,下表を得た。この騒音の騒音レベルは約何dBか。 オクターブバンド 中心周...
H28 騒音・振動概論 問11問題 周波数が 125,250,500,1000,2000 Hz である複数の純音がある。それぞれの音圧レベルが 60 dB であると...
H28 騒音・振動特論 問10問題 騒音計を用いて,ある定常騒音を周波数重み付け特性 A,C,Z で測定した音圧レベルを,それぞれ LA,LC,LZ とする。このと...

音圧実効値、音の強さ

音圧実効値p(Pa)=ρcν

音の強さI(W/m2)=p2/ρc

  • ρ:空気の密度(≒1.2kg/m3)
  • c:音速(≒340m/s)
  • ρc:特性インピーダンス(1.2×340≒400Pa・s/mと与えられることが多い)
  • ν:粒子速度(m/s音速ではなく、空気の粒子の速度)

過去問.
R3 騒音・振動概論 問14問題 周波数が 250 Hz,音圧実効値が 2 Pa の純音の平面波の諸量について,誤っているものはどれか。ただし,音速は 340 m...
R1 騒音・振動概論 問14問題 周波数が500Hz、音圧レベルが74dBである平面進行波の諸量として、誤っているものはどれか。ただし、音速は340m/s、空気の...
H29 騒音・振動概論 問14問題 音の強さの単位を表す単位記号として,正しいものはどれか。 ⑴ W ⑵ W/m2 ⑶ J/m2 ⑷ J/m...
H28 騒音・振動概論 問15問題 周波数 500 Hz で音圧レベルが 80 dB の平面音波が一方向へ伝搬している。この音波の諸量として,誤っているものはどれか...

音の強さIと音響出力P

音の強さI(W/m2)=P/(4πr2)・Q

  • P:音響出力(W)
  • r:音源からの距離(m)
  • 4πr2:球の表面積
  • Q:方向係数

過去問.
R4 騒音・振動特論 問4問題 下図のように,工場建屋の壁面と地面に接して,点音源とみなせる小さな機械S が 1 台ある。この機械のA特性音響パワーレベルが 8...

音の強さIのレベル

音の強さI(W/m2)のレベル(dB)=10logI/I0

  • I0:基準の音の強さ(=10-12W/m2)

過去問.
R5 騒音・振動概論 問14問題 音の強さ,音圧,音圧レベルに関する記述として,誤っているものはどれか。 (1) 聴力の正常な人が耳で聞くことができる音圧の範囲...
H30 騒音・振動概論 問16問題 自由音場に音響パワーが0.125Wの点音源があり,全ての方向に音波が放射されている。この音源から1mの距離における音波の諸量とし...

音響パワーレベル

音響パワーレベル(dB)=10logP/P0

  • P:音響出力(W)
  • P0:音響出力の基準値(=10-12W)

過去問.
R4 騒音・振動概論 問15問題 音のレベルとその基準の量(単位記号)との組合せとして,誤っているものはどれか。 音のレベル - 基準の量(単位記号) (1)...
R1 騒音・振動概論 問16問題 全指向性点音源が半自由空間の平面上に置かれている。点音源から2m離れた位置で観測された音圧レベルが86dBであった。この点音源の...

音圧レベルと音響パワーレベルの関係(直接音)

Lp=Lw+10logQ/(4πr2)

  • Lp:音圧レベル(dB)
  • Lw:音響パワーレベル(dB)
  • Q:方向係数
  • r:音源からの距離(m)

方向係数は、音源に対して全方位何も遮られていない場合(自由空間)を1とし、区切りに応じて数字が上がります。半自由空間の床面は、空間が半分に区切られているので2となります。


過去問.
R5 騒音・振動特論 問16問題 点音源とみなせる機械を自由空間に置き, 2 m 離れた地点で音圧レベルを測定したところ 82 dB であった。この機械を半自由空...
R4 騒音・振動特論 問7問題 下図のように,音響パワーレベル 93 dB の音源が拡散音場と仮定できる室内(等価吸音面積 10 m2)に置かれている。外壁(a...
R2 騒音・振動特論 問4問題 反射が無視できる空間にある地表面上に,直径 20 cm の半球状の騒音源がある。この騒音源の表面から法線方向に 1 m 離れた点...
R1 騒音・振動特論 問16問題 点音源とみなせる機械を自由空間に置き、5m離れた地点で音圧レベルを測定したところ85dBであった。この機械を半自由空間の工場内の...
H30 騒音・振動概論 問15問題 全指向性点音源からの音圧レベルを測定したとき,音源の音響パワーレベルが114dBになる組合せとして,正しいものはどれか。 ...
H29 騒音・振動概論 問15問題 自由空間において半径 r0(m)の球形の音源から,全ての方向に一様に音波が放射されている。この音源の表面(球面)から外側へ r1...

音圧レベルと音響パワーレベルの関係(反射音)

Lp=Lw+10log4/R

  • R:室定数m2

室定数Rとは、室の吸音性を表す数値で、以下の式で求められます。

R=A/(1-α)=αS/(1-α)

  • A:等価吸音面積(S×α)(m2
  • S:室の表面積(m2
  • α:平均吸音率

過去問.
R3 騒音・振動特論 問6問題 拡散音場とみなせる室内に点音源がある場合,音源から距離 r(m)離れた場所の音圧レベルを音源からの直接音と反射音とに分けて考える...
H29 騒音・振動特論 問5問題 直方体の部屋(縦 7 m,横 6 m,高さ 4 m)で残響時間を測定すると,0.5 秒であった。この部屋の室定数は,約何 m2 ...
H28 騒音・振動特論 問7問題 室定数が 50 の室内床面に,音響パワーレベルが 124 dB の音源があり,方向係数が 2 である場合,音源から 2 m 離れ...

音の大きさ(ラウドネス)と音の大きさのレベル

Ls=33.2logS+40

  • Ls:音の大きさレベル(phon
  • S:音の大きさ(sone

音の大きさ(ラウドネス)は、感覚的にどれくらい大きいかの指標であり、単位はソーン(sone)です。


過去問.
R4 騒音・振動概論 問10問題 下図に示す最小可聴値と等ラウドネスレベル曲線のグラフから人の聴覚特性について読み取れることとして,正しいものはどれか。 (...
R3 騒音・振動概論 問10問題 音の大きさ 4 sone の 1 kHz 純音は,騒音レベル 40 dB の 250 Hz 純音に比べて, 音圧レベルは約何 d...
R2 騒音・振動概論 問10問題 工場内の機械が 500 Hz の純音性の音を発している。騒音対策によってその音の騒音レベルを 60 dB から 40 dB まで...
R1 騒音・振動概論 問10問題 次の1/3オクターブバンドノイズのうち、音の大きさが最も小さいものはどれ か。 ⑴ 中心周波数250Hz、音圧レベル50d...
H28 騒音・振動概論 問10問題 可聴音の範囲と音の大きさの等感曲線(等ラウドネス曲線)を表した下図からわかることとして,不適当なものはどれか。  ...

音源からの距離ごとの面音源、線音源、点音源

面音源の範囲: 距離が 短辺/π以下

線音源の範囲: 距離が 短辺/πから 長辺/πの間

点音源の範囲: 距離が 長辺/π以上

面音源は、距離による音圧低下がない。


過去問.
R6 騒音・振動特論 問3問題 短辺6.3m,長辺12.6mの矩形面音源がある。この面の中心から,面に垂直方向の距離減衰を考える場合に,距離減衰が0dBである範...
R4 騒音・振動特論 問3問題 長さ 12.6 m の有限長線音源を考える。この中点から音源に対して直角方向に2 m 離れた位置における騒音レベルが 72 dB...
R3 騒音・振動特論 問4問題 下図に示す工場建屋の壁面Aから,外部に向かって騒音が一様に放射されてい る。この壁面の中心 O から壁面Aに対して垂直に 1 m...

点音源からの距離減衰

L1-L2=20logr2/r1

  • L1:r1での音圧レベル(dB)
  • L2:r2での音圧レベル(dB)
  • 1、r2:音源からの距離

距離が倍(r2=2×r1)になったときの減衰
20log2×r1/r1=20log2=6dB


過去問.
R6 騒音・振動概論 問14問題 自由音場とみなせる工場敷地内に同型式の機械が2台あり,定常的な騒音を発している。それぞれ音響出力が1/4である新しい機械と入れ替...
R3 騒音・振動概論 問16問題 自由空間中に置かれている点音源からの距離 r 1,r 2 における音圧レベルをそれぞれ Lr1,Lr2 とする。r2/r1 = ...
R2 騒音・振動概論 問15問題 音波の減衰に関する記述中,(ア)~(エ)の の中に挿入すべき数値の組合せとして,正しいものはどれか。 自由空間内に出力 P...

線音源からの距離減衰

L1-L2=10logr2/r1

  • L1:r1での音圧レベル(dB)
  • L2:r2での音圧レベル(dB)
  • 1、r2:音源からの距離

距離が倍(r2=2×r1)になったときの減衰
10log2×r1/r1=20log2=3dB

長さ l の有限長線音源の距離減衰特性は,l/π 以遠で倍距離で6dBとなります。


過去問.
R2 騒音・振動特論 問3問題 音波の距離減衰特性に関する記述として,誤っているものはどれか。ただし,DD は倍距離(Double Distance)を表す。 ...

吸音ダクト形消音器の伝達損失

R=(α-0.1)・P・l/S

  • R:伝達損失(dB)
  • α:吸音率
  • P:ダクトの周長(m)
  • l:ダクトの長さ(m)
  • S:ダクトの断面積(m2)

過去問.
R6 騒音・振動特論 問2問題 長辺の長さが700mm,短辺の長さが500mmの長方形断面の吸音ダクト形消音器がある。ダクトの長さが1600mmの場合に,400...
R3 騒音・振動特論 問2問題 断面形状が 1 辺の長さ 0.5 m の正方形の吸音ダクト形消音器がある。600 Hz における吸音率が 0.65 の吸音材を内...
H30 騒音・振動特論 問5問題 ダクト断面が一辺500mmの正方形の開口から,音圧レベル100dBの音が放射されているとき,このダクトの途中に厚みが50mm,吸...
H28 騒音・振動特論 問3問題 下図に示す,ダクト内面にグラスウールなどの多孔質吸音材料を張った消音器に関する記述中,(ア)~(エ)の中に挿入すべき語句等の組合...

膨張形消音器の伝達損失

R=10log[1+1/4・{m-(1/m)}2×sin2(kl)]

  • R:伝達損失(dB)
  • m:膨張比(断面積の比率)
  • k:波長定数rad/m(2πf/c)
  • l:空洞の長さ

Rが最大となるとなるのは、klが90度(π/2)、270度(3π/2)、450度(5π/2)…のときとなる。

特にπ/2のときの周波数fは、c/(4l)となる。


過去問.
R5 騒音・振動特論 問2問題 膨張形消音器の空洞の長さが 0.9 m の場合,下図の伝達損失特性における矢印(↓)の周波数は,約何 Hz か。ただし,音速は ...
R4 騒音・振動特論 問1問題 膨張形消音器を用いて 200 Hz における伝達損失が最大になるようにするには,膨張部の長さをおよそ何 m にすればよいか。ただ...
R3 騒音・振動特論 問3問題 下図のようにダクトの断面積(m2)が S1,S2(S2 > S1)に変化し,膨張部の長さ (m)が l の膨張形消音器があ...
R2 騒音・振動特論 問1問題 入口と出口の管径が等しい膨張形消音器を騒音対策に用いる。仕様として最大の伝達損失が 15 dB 以上となるように要求されていると...
R1 騒音・振動特論 問3問題 入口と出口の管径が等しく、膨張部の長さが1mの膨張型消音器において、伝達損失の最大値が得られる周波数(Hz)の組合せとして、正し...
H29 騒音・振動特論 問2問題 下図のようにダクトの断面積が S1,S2(m2)に変化し,膨張部の長さがl(m)の膨張形消音器がある。その伝達損失が最大となる周...
H28 騒音・振動特論 問4問題 最も簡単な膨張形消音器に関して,その伝達損失 R(dB)は次式で求められる。 R=10・log{1+1/4・(m-1/m)...

干渉形消音器

l1 – l2 =λ/2=c/2f

  • l1、l2:消音器の経路(m)(l1>l2
  • λ:波長(m)
  • c:音速(m/s)
  • f:周波数(Hz)

この式のように通路が半波長ずれた状態の音を重ねることが出来れば、ちょうど打ち消し合うことができます。


過去問.
R2 騒音・振動特論 問2問題 下図の干渉形消音器において,伝達損失が最も小さい周波数(Hz)はどれか。ただし,消音器内は常温(15 ℃)であり,断面 S の寸...
H29 騒音・振動特論 問3問題 下図のような干渉形消音器に関する記述中,(ア)~(ウ)の の中に入る語句の組合せとして,正しいものはどれか。 この...

遮音塀による減衰量

R=10logN +13

  • R:遮音塀を迂回した音の減衰量(dB)
  • N:フレネル数(経路差δを半波長λ/2で割った数値)

経路差δとは、音源と受音点の直線距離、音源と受音点の遮音壁を迂回した距離の差です。

正確には、フレネル数により以下の関係となります。

  • R=10logN+13 (1≦N)
  • R=5+8√(N) (0<N<1)
  • R=5-8√(N) (-0.36≦N<0)

過去問.
R6 騒音・振動特論 問4問題 下図のように十分に長い障壁を挟んで,点音源Sを中心とした半径2mの円周上に受音点A,B,C,D,Eが配されており,同一円周上にあ...
R6 騒音・振動特論 問5問題 工場敷地内に点音源と受音点があり,そのあいだに十分に長い遮音塀を立てたところ,周波数680Hzにおいて21dBの減衰量が得られた...
R5 騒音・振動特論 問3問題 下図のように,点音源 A と受音点 B 及び C との間に,十分長い遮音塀を設置した。音速 340 m/s,周波数 680 Hz...
R5 騒音・振動特論 問4問題 下図のように,紙面の垂直方向に長い建物と周波数 340 Hz の騒音を発する点音源 S がある。点音源 S から受音点 P に到...
R3 騒音・振動特論 問5問題 下図のように点音源 O があり,周波数 340 Hz の純音性の騒音を発している。 塀を建てることによって,その垂直断面上にある...
R2 騒音・振動特論 問5問題 点音源とみなせる 1 台の機械が屋外に設置されている。機械と受音点との間に十分に長い塀を設置したところ,周波数 1 kHz で ...
R2 騒音・振動特論 問6問題 下図のように,騒音源と受音点の間のa~eのいずれかの位置に,遮音塀を 1枚設置する。これらの位置のうち,塀による減音効果が最も大...
R1 騒音・振動特論 問4問題 下図のように、点音源A及びBと受音点Cとの間に、十分長い遮音塀を設置した。音速340m/s、周波数500Hzにおける点音源Aから...
H30 騒音・振動特論 問3問題 下図のように,十分に長い遮音塀の垂直断面上に,点音源と受音点 ア~オがある。塀による減音量がすべての周波数で5dBとなる受音点は...
H29 騒音・振動特論 問4問題 点音源とみなせる騒音源と,ある受音点との間に十分に長い遮音塀を設置し,500 Hz において 20 dB の減音量を得た。このと...
H28 騒音・振動特論 問5問題 下図のように,十分に長い遮音塀の垂直断面上に点音源 と(ア)~(オ)の受音点がある。また塀の先端から各受音点までの距離が等しいと...

室内の平均音圧レベル

Lp=Lw+10log4/A

  • Lp:室内の平均音圧レベル(dB)
  • Lw:音響パワーレベル(dB)
  • A:等価吸音面積=S(表面積m2)×α(吸音率)

過去問.
R5 騒音・振動特論 問5問題 拡散音場とみなせる部屋に音源が一つあり,その室内の平均音圧レベルが67 dB である。室内の全表面積が 410 m2,平均吸音率...
R4 騒音・振動特論 問6問題 拡散音場とみなせる室内に,音響パワーレベルが 91 dB の音源がある。室内の全表面積が 730 m2,平均吸音率が 0.44 ...
R3 騒音・振動特論 問7問題 内寸が下図⒜の大きさで,吸音率 0.15 のコンクリート壁面で囲われた工場建屋内に,800 Hz の純音性の騒音を発する機械が設...
R2 騒音・振動特論 問7問題 拡散音場とみなせる部屋に音源が一つあり,その室内の平均音圧レベルが78 dB である。室内の全表面積が 200 m2,平均吸音率...
H28 騒音・振動特論 問6問題 拡散音場とみなせる工場内で,音響出力 0.01 W の機械が稼働している。同じ機械をさらに 1 台導入することにしたが,内壁を吸...

セイビンの残響公式

T=0.161平均

  • T:残響時間
  • V:室容積
  • α平均:平均吸音率
  • :総表面積

残響時間とは、音が停止してから室内の平均音圧レベルが60デシベル減少するまでにかかる時間です。

平均吸音率αを求める式は、以下のようになります。

α平均=ΣαS /ΣS=ΣαS/


過去問.
R5 騒音・振動特論 問6問題 下図に示す内寸の工場建屋がある。床面の吸音率が 0.05,側壁と天井の吸音率が 0.4 のとき,この建屋内の残響時間は約何秒か。...
R3 騒音・振動特論 問14問題 ある工場建屋内の残響を評価するために,レベルレコーダを使用して,下図残響音のレベル記録を得た。残響時間 T(s)を求める式として...
H30 騒音・振動特論 問4問題 複数の吸音材で囲まれる空間の平均吸音率を求める式はどれか。ただし,i 番目の吸音材が空間に面する表面積をSi,吸音率を αi と...
H29 騒音・振動特論 問5問題 直方体の部屋(縦 7 m,横 6 m,高さ 4 m)で残響時間を測定すると,0.5 秒であった。この部屋の室定数は,約何 m2 ...

吸音率と反射率

(吸音率)=1-(反射率)


過去問.
R6 騒音・振動特論 問6問題 音のエネルギーの反射率R,吸音率α,及び透過率τに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 反射率Rは,吸音率α の逆数...
R3 騒音・振動特論 問8問題 吸音率に関する記述として,誤っているものはどれか。  ⑴ 吸音率は,反射率の逆数で求められる。  ⑵ 吸音率は,材料に対する...

音響透過損失

音響透過損失TL(dB)=10log1/τ

  • τ:透過率

過去問.
H30 騒音・振動特論 問6問題 一辺が1mの正方形の窓があり,音響透過損失が30dBのガラスが入っている。この窓の周りに一様な幅の隙間があるとき,隙間を透過する...

総合音響透過損失

総合音響透過損失(dB)=10log{S1+S2+S3+…}/{S1×τ1+S2×τ2+S3×τ3…}

  • S:面積m2
  • τ:透過率

過去問.
R1 騒音・振動特論 問6問題 面積が24m 2 の壁がある。この壁に、下図のように、面積が2m2 の窓を2つ、 2m 2のドアを1つ取り付けたい。それらの音響...
H29 騒音・振動特論 問6問題 2 室間の間仕切壁が,透過損失値の異なる複数の部位で構成されている。i 番目の部位の面積と音の透過率をそれぞれ Si,τi とす...
H28 騒音・振動特論 問8問題 下図に示す各部位の面積及び音響透過損失は下表のとおりである。この壁面の総合音響透過損失は約何 dB か。 ⑴ 14...

壁の音響透過損失

ランダム入射音響透過損失TL(dB) 18log10(mf) 44

垂直入射音響透過損失TL0(dB) 20log10(mf) 42.5

  • m:遮音材料の面密度(kg/m2)
  • f:入射音の周波数(Hz)

この式の内、面密度m(kg/m2)は、密度ρ(kg/m)、壁の厚さt(m)とすると、m=ρtと表せます。


過去問.
R6 騒音・振動特論 問9問題 図のように,密実な一重構造の壁で仕切られ,それぞれ拡散音場とみなせる2つの部屋がある。音源室には同型式の機械がすでに2台設置され...
R1 騒音・振動特論 問8問題 工場建屋外壁内面に音が入射しており、その音圧の瞬時値p(t)(Pa)が次式で表せるとする。 p(t)=0.7sin500π...
H29 騒音・振動特論 問7問題 工場の出入口である高さ 2.5 m,幅 4 m の開口から,騒音が外部へ放射されている。この開口を密度 1250 kg/m3 の...
H28 騒音・振動特論 問9問題 密実な一重構造の壁の垂直入射音響透過損失(dB)の近似式はどれか。ただし, f は周波数(Hz),ρ は壁の密度(kg/m3),...

吸音率が最大となる空気層の厚さ

d=λ/4

  • d:空気層の厚さ(m)
  • λ:波長(m)

過去問.
R4 騒音・振動特論 問8問題 剛壁に多孔質材料(グラスウール)を張りつけた吸音機構に関する記述中,(ア)~(エ)の中に挿入すべき語句と数値の組合せとして,正し...
R1 騒音・振動特論 問7問題 壁面に垂直に入射する630Hzの騒音を、波長に比べて十分薄い多孔質材料によって吸音する場合、最大の吸音率が得られる、壁面と多孔質...

穴あき板による吸音機構の固有周波数

f0=c/2π・√(P/(t+0.8φ)L)

  • f0:固有周波数(Hz)
  • c:音速(m/s)
  • P:開口率
  • t:板厚
  • φ:口径
  • L:空気層の深さ

過去問.
R6 騒音・振動特論 問7問題 下図に示すような,円孔(口径ϕ)を等間隔Dに配置した穴あき板(板厚t,開口率P)の背後に空気層(深さL)と剛壁を設けた吸音構造に...
R3 騒音・振動特論 問9問題 下図に示すような,円孔を等間隔に配置した穴あき板の背後に,空気層と剛壁を設けた吸音構造において,固有周波数を低周波数側に変化させ...

ヘルムホルツの共鳴器の固有周波数

f0=c/2π√(S/Vl)

  • f0:固有周波数(Hz)
  • c:音速(m/s)
  • V:容積(m3)
  • S:内断面積(m2)
  • l:管の長さ(m)

過去問.
H30 騒音・振動特論 問8問題 容積V(m3)の空洞に,長さl(m),内断面積S(m^2)の管を取り付けたヘルムホルツの共鳴器の固有周波数を表す式はどれか。ただ...

オクターブバンド、1/3オクターブバンド

オクターブバンドにおける下限周波数f1と上限周波数f2の関係

2×f1=f2

fm=√(f1・f2)=√2・f1=f2/√2

  • 中心周波数fm
  • オクターブバンドにおける下限周波数f1、上限周波数f2

1/3オクターブバンドにおける下限周波数f1と上限周波数f2の関係

3√2・f1=f2

fm=√(f1・f2)=6√2・f1=f2/6√2

  • 3√2=1.25
  • 6√2=1.12

過去問.
R6 騒音・振動特論 問11問題 1/3オクターブバンド中心周波数を,160Hzから800Hzまで低い方から並べると,次のようになる。(ア)~(ウ)の中に挿入すべ...
R4 騒音・振動特論 問10問題 下表は,1/3 オクターブバンド音圧レベルのデータからオクターブバンド音圧レベルを計算して求めたものである。表内の(ア)~(エ)...
R3 騒音・振動特論 問11問題 同じホワイトノイズを,オクターブバンド分析器と 1/3 オクターブバンド分析器でそれぞれ分析した。このとき,中心周波数 2 kH...
R2 騒音・振動特論 問13問題 オクターブバンド分析器及び 1/3 オクターブバンド分析器に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ ピンクノイズを...
R1 騒音・振動特論 問11問題 オクターブバンドフィルタFと1/3オクターブバンドフィルタGがあり、その中心周波数をそれぞれfm、gm(Hz)とする。また、両フ...
H29 騒音・振動特論 問12問題 オクターブ及び 1/3 オクターブバンドフィルタの通過帯域(概略値)の組合せとして,正しいものはどれか。 中心周波数(Hz...
H28 騒音・振動概論 問25問題 ある工場の振動を 1/3 オクターブバンド分析して,下表の結果を得た。この表をもとにオクターブバンド分析値を算出した結果として,...
H28 騒音・振動特論 問11問題 音圧レベルが等しく 70 dB で,周波数が 50,100,150 Hz である 3 つの純音からなる音がある。この音のバンド音...
H28 騒音・振動特論 問12問題 1/3 オクターブバンド周波数分析値の一部が下表のような場合,中心周波数 500 Hz のオクターブバンドのバンド音圧レベルは約...

周波数分解能

(周波数分解能)=(サンプリング周波数)/(FFT ポイント数)


過去問.
H28 騒音・振動特論 問14問題 下記の設定条件で FFT 周波数分析器を用いた騒音の周波数分析を行う。このとき,周波数分解能は何 Hz か。  分析上限周...

振動加速度レベル、振動レベル

振動加速度レベルLa(dB)、振動レベルLv(dB)=20loga/a0

  • a:振動加速度の実効値(m/s2)
  • 0:基準の振動加速度(10-5m/s2)

振動加速度レベルに水平・鉛直特性で補正したものが振動レベルになります。


過去問.
R4 騒音・振動特論 問29問題 工場から発生する正弦振動を工場敷地境界で測定したところ,振動加速度レベルが 70 dB,速度振幅が 0.0035 m/s であっ...
R4 騒音・振動特論 問30問題 振動数の接近した 2 つの機械から発生する正弦波振動により,うなり現象を生じている。うなりの最大値と最小値のレベル差が約 6 d...

振動感覚補正値

周波数(Hz) 1 2 4 8 16 31.5 63
鉛直方向の補正値(dB) -6 -3 0 -1 -6 -12 -18
水平方向の補正値(dB) 3 2 -3 -9 -15 -21 -27

表の周波数は、オクターブバンド中心周波数です。

実際の問題では、この周波数ごとに振動加速度が与えられ、感覚補正値で補正したレベルを合計し、振動レベルを求めます。

私の場合は、周波数の順番に合わせ、補正値も同じ順で覚えています。

  • 鉛直方向について、6、3、ゼロ、1、あとは6の倍数
  • 水平方向について、3、2、3、9、あとは6ずつマイナス

水平方向の1、2ヘルツはプラスなので、注意してください。

振動感覚補正値は、鉛直方向は規制値の測定に使用されるので、必ず覚えましょう。

また、水平方向も、鉛直方向ほどではないですが、試験で問われます。


過去問.
R6 騒音・振動概論 問23問題 鉛直方向の振動を測定したところ,振動加速度レベルが67dB,振動レベルが55dBであった。この振動を正弦振動とみなした場合,卓越...
R6 騒音・振動特論 問29問題 工場内の施設から発生する定常振動の対策を行った。対策の前後で工場敷地境界線上における鉛直振動を測定し,下表のオクターブバンド分析...
R5 騒音・振動概論 問24問題 鉛直方向の正弦振動と水平方向の正弦振動を測定したところ,振動加速度レベルは同じ数値であったが,振動レベルについては水平方向のほう...
R5 騒音・振動特論 問28問題 工場敷地境界線における鉛直振動をオクターブバンド分析したところ,下表の結果を得た。振動レベルを 5 dB 以上低減するための防振...
R4 騒音・振動特論 問26問題 工場敷地境界線における鉛直振動をオクターブバンド分析したところ,下表の 結果を得た。防振対策により,16 Hz の振動加速度レ...
R3 騒音・振動概論 問21問題 鉛直方向の正弦振動を測定したところ,振動加速度レベルが 70 dB,振動レベルが 52 dB であった。この正弦振動の振動数は約...
R3 騒音・振動特論 問26問題 ある工場でA,B,Cの 3 台の機械が稼働している。 1 台ずつ稼働させて工場敷地内の同じ地点で鉛直方向の振動を測定し,下表のよ...
R3 騒音・振動特論 問29問題 工場敷地境界線における鉛直振動をオクターブバンド分析したところ,下表の結果を得た。防振対策により,16 Hz の振動加速度レベル...
R2 騒音・振動概論 問23問題 水平・鉛直方向の振動数(Hz)と振動加速度レベル(dB)の組合せのうち,振動レベルがほぼ等しくなるものはどれか。 ...
R2 騒音・振動特論 問30問題 特定施設から発生する振動を対策するために,工場敷地境界における鉛直振動を防振対策の前後で測定し,下表のオクターブバンド分析の結果...
R1 騒音・振動概論 問19問題 周波数と鉛直・水平方向の振動加速度レベルとの組合せとして,振動レベルが 最も小さいものはどれか。 周波数(Hz) 方向 振...
R1 騒音・振動特論 問29問題 工場敷地境界において、地盤上における鉛直振動を防振対策前に測定して、下表のオクターブバンド分析の結果を得た。16Hzの振動加速度...
R1 騒音・振動特論 問30問題 工場のある機械が発生している鉛直方向の振動加速度を敷地境界線で測定して, 下表のオクターブバンド分析の結果を得た。敷地境界線での...
H30 騒音・振動概論 問22問題 水平方向と鉛直方向の全身振動に対する人体の感覚に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 水平方向の振動では,およそ...
H30 騒音・振動概論 問23問題 正弦振動の振動レベルの大小関係として,誤っているものはどれか。ただし, 振幅は実効値とする。 ⑴ 加速度振幅: 1cm/s...
H30 騒音・振動特論 問28問題 固有振動数5Hz,減衰比0.3で工場機械の弾性支持による防振対策を行い,対策前後で,工場の敷地境界線上で振動加速度を測定した。下...
H30 騒音・振動特論 問29問題 工場敷地境界において地盤上の鉛直振動を測定したところ,下表のオクターブバンド分析の結果を得た。この振動の振動加速度レベルと振動レ...
H29 騒音・振動概論 問23問題 振動数が異なる鉛直方向の二つの正弦振動がある。各振動の加速度の実効値が1 cm/s2 であるとき,次の合成振動のうち,振動レベル...
H29 騒音・振動特論 問28問題 ある機械が稼働しているときに発生している地盤振動の鉛直方向の加速度を測定したところ,下表の結果を得た。この振動の振動レベルが 6...
H29 騒音・振動特論 問29問題 ある機械の弾性支持対策の前後で地盤上における鉛直振動を測定したところ,下表の結果を得た。この表をもとに推定される記述として,正し...
H29 騒音・振動特論 問30問題 ある機械からの水平方向( 1 方向)と鉛直方向それぞれの地盤振動を測定したところ,下表の結果を得た。水平方向,鉛直方向それぞれの...
H28 騒音・振動特論 問28問題 工場敷地境界において,地盤上における鉛直振動を対策前後で測定したところ, 下表のオクターブバンド分析の結果を得た。対策後の振動レ...

加速度、速度、変位の関係

加速度a(m/s2)=2πf×速度v(m/s)=(2πf)2×変位y(m)

  • f:振動数(Hz)

加速度の位相は、速度に対して π/2、変位に対して π のずれがあります。

正弦波の基本的な性質は、以下の式で表されます。

y=y0sin[2π(x/λf•t)+φ]

  • y:変位
  • y0:最大変位
  • 2πf:角振動数ω
  • f:周波数
  • t:時間
  • x:振動源からの距離
  • λ:波長
  • φ:位相角

過去問.
R6 騒音・振動特論 問27問題 校正用振動台上に振動レベル計のピックアップを載せて,全変位振幅20μm,周波数16Hzで励振したとき,振動レベル計の振動レベルの...
R4 騒音・振動概論 問23問題 振動の性質に関する記述として,誤っているものはどれか。 (1) 波動の伝搬速度 c(m/s)と振動数 f(Hz),波長 λ(m...
R3 騒音・振動概論 問23問題 振動源から x(m)離れた地点における振動の変位振幅 y(mm)が時間 (s) t の 関数  y = 10sin[2π(x/...
H30 騒音・振動概論 問21問題 鉛直方向の正弦振動の振動数と加速度又は速度の実効値との組合せとして,全身振動の感覚閾値を超えているものはどれか。 振動数 ...
H30 騒音・振動特論 問26問題 振動レベル計を周波数16Hz,変位振幅100µmの正弦振動で校正したところ,振動レベル計の指示値は振動レベルで91dBであった。...
H29 騒音・振動概論 問22問題 正弦振動の変位 y(m)が y = y0 sin(2πf t)で与えられるとき,この正弦振動に関する記述として,誤っているものは...

正弦振動の実効値

A /√2

  • A:振幅

√(1/T ∫0T y2dt)

  • y:加速度の瞬時値
  • T:時刻

過去問.
H28 騒音・振動概論 問23問題 振動の性質に関する記述として,誤っているものはどれか。  ⑴ 振幅 A の正弦振動の実効値は, √(A/2)である...
H28 騒音・振動概論 問21問題 時刻 0 から T までの加速度の実効値を求める式として,正しいものはどれか。 ただし,y は加速度の瞬時値である。  ...
H28 騒音・振動概論 問23問題 振動の性質に関する記述として,誤っているものはどれか。  ⑴ 振幅 A の正弦振動の実効値は, √(A/2)である...

固有角振動数、ばね定数、質量の関係

固有角振動数ω0(rad/s)=√(k/m)

  • k:ばね定数(N/m)
  • m:質量(kg)

ω=2πfから、

固有振動数f0=1/2π×ω0=1/2π・√(k/m)

質量Mの機械をばね定数Kのばねを介して据え付けたとき、ばね定数kの動吸振器により質量mを付加した場合、以下の条件で防振します。

K/M=k/m


過去問.
R5 騒音・振動特論 問18問題 質量 1000 kg の物体が高さ 0.5 m から自由落下し,ばね定数 105 N/m のばねに衝突したときに,物体の受ける最...
R5 騒音・振動特論 問19問題 ある機械がばねで弾性支持されている。いま,質量が 2 倍の新しい機械に交換したい。機械とばねの 1 自由度系としての共振振動数を...
R4 騒音・振動特論 問18問題 質量(M)1000 kg の機械をばね定数(K)1000 kN/m のばねを介して下図(a)のように据え付けたが,固有振動数に近...
R2 騒音・振動特論 問18問題 質量 500 kg の機械をばね定数 500 kN/m のばねを介して弾性支持したが,設計を誤り,機械の運転時に共振状態となった...
H30 騒音・振動特論 問17問題 完全に釣り合いの取れた回転円板がある。いまこの円板の中心Oから500mmの点Aに小さな穴をあけたため,円板の質量が60gだけ少な...
H30 騒音・振動特論 問18問題 ばね定数 K のばねで弾性支持されている質量M の回転機械が,ある回転数のときに鉛直方向に鋭い共振を起こす。下図に示すように,機...
H28 騒音・振動特論 問18問題 質量 100 kg の機械が減衰要素のないばねで,固有振動数が 10 Hz となるように弾性支持されており,始動時に共振する。こ...

ばね定数の和

直列(ばね同士がつながっている状態)逆数を合計する

  • 1/k=1/k1+1/k2+・・・

並列(ばねが横に並んでつながっている状態)そのまま合計する

  • k=k1+k2+・・・

過去問.
R5 騒音・振動概論 問23問題 質量 m の物体が,ばね定数 k のばねの組合せによって図のように支持されている。この振動系の固有角振動数として,正しいものはど...

固有振動数、静的たわみの関係

固有振動数f=1/2π×√(g/σ)

  • g:重力加速度9.8m/s2
  • σ:静的たわみ(m)

過去問.
R1 騒音・振動概論 問23問題 減衰要素のないばねの上におもりを静かに載せると、ばねはδ(m)縮んだ。このおもりとこのばねで構成される振動系の自由振動の周期を表...
H28 騒音・振動概論 問24問題 減衰要素のないばねの上におもりを静かに載せると,ばねは 2.5 mm 縮んだ。 このおもりとばねで構成される 1 自由度の振動系...

減衰比

ζ=c/cc

  • ζ:減衰比
  • c:ダンパーの減衰係数
  • cc:臨界減衰係数(一定値)=2√mk
  • m:おもりの質量
  • k:ばねのばね定数

減衰比が1未満のときは、減衰する振動が発生します。

一方、減衰比が1以上のときは振動が発生しません。


過去問.
R4 騒音・振動概論 問24問題 速度に比例する粘性減衰をもつ 1 自由度系の減衰振動に関する記述として,誤っているものはどれか。 (1) 減衰比 ξ が 1 ...
R2 騒音・振動概論 問24問題 おもりの質量を m,ばねのばね定数を k,ダンパの減衰係数を c とする 1 自由度の振動系に調和振動外力 F が加わる場合の記...

共振の鋭さ

Q 1/(2ζ)

  • Q:共振の鋭さ

過去問.
R6 騒音・振動特論 問18問題 ダンパーとばねで並列に支持された1自由度振動系の共振の鋭さQを現状の5分の1にするために,ダンパーだけを取り替えるとすれば,ダン...
H30 騒音・振動特論 問25問題 ある機械の共振曲線から求まる共振の鋭さQ から減衰比ξを求める方法について,以下の記述の (ア) , (イ) に当てはまる数値と...

振動伝達率

τ=[{1+(2ζη)2}/{(1-η2)2+(2ζη)2}]1/2

  • τ:振動伝達率
  • η:振動数比f/f0
  • f:加振力の振動数
  • f0:固有振動数
  • ζ:減衰比

次の弾性支持をしているときの振動伝達率は、減衰比ζ=0であり、減衰がないばねと重りで防振している状態です。


過去問.
R2 騒音・振動特論 問20問題 1 自由度系の力の振動伝達率の値に関する記述として,誤っているものはどれか。ただし,f は加振振動数,f0 は系の固有振動数,ζ...
H28 騒音・振動特論 問19問題 振動伝達率 τ に関する記述として,誤っているものはどれか。ただし,f は加振の振動数,f 0 は減衰がないときの弾性支持系の固...

弾性支持をしているときの振動伝達率

振動伝達率τ=1/{(f/f0})2-1}

  • τ:振動伝達率
  • f:加振力の振動数
  • f0:固有振動数

→上式を変形して固有振動数を求めると、以下のようになります。

f0=f/√(1/τ +1)

振動伝達率を一定の値に変化させるために必要なばね定数を求める問題がよく出題されます。この場合、f0=f/√(1/τ +1)とf0=1/2π・√(k/m)を組み合わせて考えます。


過去問.
R6 騒音・振動特論 問19問題 ばねで支持された機械がある。この弾性支持系の質量を変えないで,振動伝達率を0.5から0.2にしたい。ばね定数を約何倍にすればよい...
R4 騒音・振動特論 問20問題 質量 2000 kg の機械が毎分 710 回転で稼働することにより,地盤を加振している。地盤に伝達する力を 7 %にするために...
R3 騒音・振動特論 問19問題 ばねで支持された回転機械があり,不釣り合いにより鉛直方向の正弦的加振力が生じている。この弾性支持系の質量を変えないで,振動伝達率...
R1 騒音・振動特論 問19問題 質量1000kgの機械に毎秒16回の上下方向の正弦加振力5×10^3 Nが作用しているとき、これをばね定数4×10^5 N/mの...
R1 騒音・振動特論 問20問題 回転機械が発生している20Hzの定常的な鉛直振動を機械近傍の地盤上で測定したところ、振動加速度レベルは81dBであった。この機械...
H30 騒音・振動特論 問19問題 鉛直方向に加振力を生じさせている質量m の回転機械が,減衰要素のないばねによって振動伝達率1/3で弾性支持されている。振動伝達率...
H29 騒音・振動特論 問18問題 弾性支持における振動伝達率τに関する記述として,誤っているものはどれか。 ただし,f0は減衰がないときの弾性支持系の固有振...
H29 騒音・振動特論 問19問題 質量 1000 kg で毎分 600 回転している回転機械があり, 1 回転に 1 回の割合で鉛直方向の正弦加振力を発生している...
H28 騒音・振動特論 問20問題 毎分 1200 回転することにより,基礎に鉛直方向の正弦加振力を生じている機械がある。この機械を減衰要素のないばねで弾性支持して...

質量付加前後の振動伝達率

m×τ/(τ+1)=m’×τ‘/(τ’+1)

  • m:元の質量
  • m’:付加後の質量
  • τ:振動伝達率
  • τ’:付加後の振動伝達率

過去問.
R1 騒音・振動特論 問21問題 質量200kgの架台に固定されている質量800kgの回転機械が、基礎上に0.25の振動伝達率で弾性支持されている。支持ばねを変え...

振動の距離減衰

L=L0-20nlogr/r0-8.7λ(r – r0)

  • 0:基準点での振動加速度レベル
  • 0:発生源から基準点までの距離
  • r:発生源から測定点までの距離
  • λ:地盤の内部減衰係数
  • n:幾何減衰係数(表面波:0.5、表面波と実体波が混在:0.75、実体波:1.0、表面を伝搬する実体波:2.0)

λは地盤の内部減衰係数と呼ばれ、以下の式で表されます。

λ=2πfh/V

  • f:振動数
  • h:土の内部減衰係数
  • V:伝搬速度

過去問.
R6 騒音・振動特論 問20問題 毎分750回転することにより,鉛直方向の正弦加振力を生じている機械がある。この機械の中心から距離2.5mの地表面で振動加速度レベ...
R6 騒音・振動特論 問21問題 均質で一様な地盤上に機械が設置されており,その機械から15m離れた点での地表面での鉛直振動の振動レベルが75dB,同じく60m離...
R5 騒音・振動特論 問20問題 振動の伝搬に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ レイリー波は円筒状に広がる。 ⑵ 実体波は半球状に広がる。 ⑶...
R5 騒音・振動特論 問21問題 工場の敷地境界上の位置 A において,機械 B(位置 A から機械 B の中心までの距離は 100 m)から発生した振動を測定し...
R4 騒音・振動特論 問21問題 ある機械の中心から 4 m 離れている位置Aにおいて振動を測定したところ,振動レベルが 75 dB であった。この機械から 32...
R3 騒音・振動特論 問20問題 ある機械の中心から 5 m 離れている工場の敷地境界線上の位置Aにおいて振動を測定したところ,振動レベルは 74 dB であった...
R2 騒音・振動概論 問25問題 均質な地盤の 1 点を正弦加振した場合,振動源から離れるほど地表の振動は小さくなる。振動の距離減衰は,広がりによる減衰(幾何減衰...
R1 騒音・振動特論 問22問題 工場のある機械が発生している鉛直方向の地盤振動を機械から10m離れている敷地境界線上で測定したところ、振動レベルは66dBであっ...
H30 騒音・振動特論 問20問題 半無限弾性体の表面付近を伝搬する波動の振動加速度レベルに対して,距離r1(m)と r2(m)の地点のレベル差ΔL(dB)は次式で...
H30 騒音・振動特論 問21問題 図のようにAとBの地表面上の点に2つの振動源がある。各振動源から距離r0(m)離れた点での振動レベルがL0(dB)のとき,図の同...
H29 騒音・振動特論 問20問題 ある機械が発生している地盤振動の振動レベルを測定して,下表に示すAとBの 2 通りの方法で振動の距離減衰を推定する。この 2 通...
H29 騒音・振動特論 問21問題 地表の 1 点を加振して広がる波動の距離減衰に関する記述として,誤っているものはどれか。ただし,地盤は半無限の均質な弾性体とする...
H28 騒音・振動特論 問21問題 機械の中心から 1 m 離れている位置の振動レベルが 70 dB である機械を,工場の敷地境界線上での振動レベルが 60 dB ...

地盤の固有振動数

f=V/4H

  • f:地盤の固有振動数(Hz)
  • V:横波の伝搬速度(m/s)
  • H:やわらかい層の厚さ(m)

かたい層の上に H m のやわらかい層(横波の伝搬速度 V m/s)が地表まで堆積しているとき、この地盤の固有振動数f Hz を求める式です。


過去問.
R3 騒音・振動特論 問21問題 かたい層の上に 4 m のやわらかい層(横波の伝搬速度 160 m/s)が地表まで堆積している。この地盤の固有振動数は約何 Hz...
H28 騒音・振動特論 問22問題 かたい層の上に厚さ 10 m のやわらかい層が地表まで堆積している。地盤の固有振動数が 8 Hz の場合,やわらかい層の横波の伝...

 

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ピエうさ
子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

POSTED COMMENT

  1. たこ より:

    吸音ダクト形消音器の伝達損失の公式にダクト長さがないです。

  2. たこ より:

    お返事遅くなりました。
    修正確認しました。

    私事ですが先日、騒音振動を受験してきました。
    自己採点ですが無事合格見込です。

    過去問の解説ありがたかったです。
    ありがとうございました!

  3. より:

    R4年騒音振動試験の解説を是非お願いします!

  4. 震える耳 より:

    とうとう明日が試験日ですが公害こむのおかげで合格できそうです。
    テキストや過去問集の解説はどうも文章が無機質で、頭が理解を拒むのですが、ピエうささんの人間臭さの香る解説のおかげで脳が情報を歓迎しました。
    騒音振動の学習は周りに頼れる人がいず、他の「公害防止管理者」解説サイトでも取り扱っていないので本当に助かりました。
    だいぶ気が早いですがお礼申し上げます。

    私見ですが今日まで騒音振動の勉強してて思ったことを徒然と書かせていただきたく。
    貴ブログ運営の参考にしていただければ幸いです。

    ①対数の扱いに慣れているかどうかで難易度は大きく変わる
     「Logの中身の指数をLogの外に出せる」
     「Logの外の係数をLogの中身の指数にできる(右肩に乗せられる)」
     を理解しているとかなり楽になる
     公式の言わんとする本質が見えて覚えやすくなる
     覚える必要のない公式も見えてくる

    ②常用対数の1~10を丸暗記してるとかなり楽になる
     Log1 = 0
     Log2 ≒ 0.3
     Log3 ≒ 0.5 (もう少し精度がいるなら0.48)
     Log4 ≒ 0.6
     Log5 ≒ 0.7
     Log6 ≒ 0.8 (もう少し精度がいるなら0.78)
     Log7 ≒ 0.85
     Log8 ≒ 0.9
     Log9 ≒ 0.95
     Log10= 1
     Logπ≒ 0.5
     精度はこの程度で十分
     これだけ覚えてたら常用対数表に頼る必要はほとんどない
     また、各種公式の理解にも繋がる
     「点音源から倍距離離れる毎に-6dBってのは音のエネルギーが1/4になるから -10Log4 = -10×0.6 = -6dB ってことか」
     「50dB +50dB = 53dBってのは音のエネルギーが倍になるから 10Log2 = 10×0.3 = +3dB ってことか」
     「-11dBってよくでてくるけど 10Log(1/4π) のことか」
     など

    ③振動の距離減衰の式が覚えにくい
     テキストでも基本的に
     L=L0-20nLog(r/r0) -8.7λ(r – r0)
     の形で載ってるが、Logの係数の「-2n」を中身に移して、r/r0の分母分子も入れ替えて-1乗を外して
     L=L0 +10Log(r0/r)^2n -8.7λ(r – r0)
     の形にした方が覚えやすく、式の主張も見えやすいと思う
     Logの中身は「距離の2n乗に比例して減衰する」を意味し、音の拡散の「Q/4πr^2(距離の2乗に比例して減衰)」の思想と繋がるので覚えやすい

    ④音圧の記号pと音響パワーの記号Pが同じアルファベットなのが非常に困る
     それぞれpressureのpとPOWERのPが由来は分かるけど……もっとこう……あるだろう?
     困ったのは、音圧レベルと音響パワーレベルの計算式で音圧はLogの中身がpの2乗で、音響パワーはPの1乗と違う点
     理解が十分でない時点での学習ではホント混乱する
     「さっきの問題の解説ではpの2乗してたのにこの問題は1乗なのなんで?」と何度かなった

    • ピエうさ より:

      試験お疲れ様でした。
      私が作成した解説について、様々にコメントしていただき、運営の参考となりました。
      また、コメント返信が遅くなったこと、返信しきれなかったコメントがあったことは、申し訳ありませんでした。

      少しでも試験勉強のお役に立てていたようですので、今後の励みになります。
      吉報をお祈りしております。

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